オレンジ・ブロッサム(英: Orange Blossom、英: Orange Blossom Cocktail)は、ジンとオレンジジュースを使ったカクテル。ジン・オレンジとも呼ばれる。

概要

「オレンジ・ブロッサム」は「オレンジの花」の意。オレンジの花の花言葉には「純粋」「花嫁の喜び」といったものがあり、オレンジが花と実を同時につけることから「愛」「豊穣」のシンボルともされるため、結婚式の披露宴でアペリティフとしてオレンジ・ブロッサムが飲まれることも多い。

いわゆるアメリカ合衆国における禁酒法時代に誕生し、当時密造されていた粗悪なジンの不快な臭いをごまかしたり、消したりするのにオレンジジュースを混ぜたことが始まりとされている。由来としては前述の説明が一般的であるが、禁酒法以前にもオレンジ・ブロッサムのレシピが存在した。たとえば1906年発刊の"Louis' Mixed Drinks"や1914年の"Beverages de Luxe"は、ジンとオレンジジュース、それにベルモットを使ったレシピ(前者はスイート・ベルモットのみ、後者はスイート、ドライの両方)である。

レシピの例

材料
  • ドライ・ジン - 適量(40ml~50ml)
  • オレンジジュース - 適量(20ml~30ml)
作り方
  1. 全ての材料をシェイクしカクテルグラスに注ぐ。または、タンブラーグラスに材料を入れ、混ぜる。
  2. 好みでオレンジスライスを飾る。

禁酒法時代以前のレシピの一例を以下に記す。

材料
  • ドライ・ジン - カクテルグラスの半量
  • スイート・ベルモット - カクテルグラスの半量
  • オレンジジュース - ティースプーン1杯
作り方
  1. 全ての材料を氷とともにミキシンググラスに入れ、ステアしてグラスに注ぐ。
  2. オレンジスピールを飾る。

バリエーション

フローズン・オレンジ・ブロッサム
クラッシュアイスと共にミキサーにかけてフローズンカクテルにする。
ハワイアン
オレンジキュラソーを加えて、シェイクで作る。
ブロンクス
ドライ・ベルモット、スイート・ベルモットを加える。
ミモザ
ジンをシャンパンにかえる。
スクリュー・ドライバー
ジンをウォッカにかえる。
デザートヒーラー(Desert Healer)
チェリーブランデーを加えてビルドで作り、ジンジャーエールでグラスを満たす。

メディアでの登場

  • 『長いお別れ』 - レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。登場人物の1人、ハワード・スペンサーはジン&オレンジを「馬鹿らしい飲み物」としながらも眼がないとフィリップ・マーロウと会うときに注文する。

出典


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【レシピ】オレンジブロッサム|ジンとオレンジのフルーティーなショートカクテル Liquor Freak

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