八丁堀駅(はっちょうぼりえき)は、東京都中央区八丁堀にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
乗り入れ路線
東京メトロの日比谷線と、JR東日本の京葉線の2社2路線が乗り入れ、接続駅となっている。東京メトロの駅には「H 12」、JR東日本の駅には「JE 02」の駅番号がそれぞれ与えられている。
JR東日本の駅には、京葉線の列車(特急以外のすべての種別) のほか、西船橋駅から武蔵野線に乗り入れる列車も停車する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」に属している。
歴史
- 1963年(昭和38年)2月28日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)日比谷線人形町駅 - 東銀座駅間開通と同時に日比谷線の駅が開業。
- 1990年(平成2年)3月10日:JR東日本京葉線新木場駅 - 東京駅間開通と同時に京葉線の駅が開業し、乗換駅となる。京葉線建設時の仮称は「新八丁堀駅」。
- 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、日比谷線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
- 2007年(平成19年)3月18日:東京メトロでICカード「PASMO」の利用が可能となる。
- 2009年(平成21年)9月:JR東日本の駅構内で冷房の使用を開始。
- 2010年(平成22年)10月31日:みどりの窓口の営業を終了。
- 2018年(平成30年)12月1日:JR東日本の駅が業務委託化。
- 2020年(令和2年)2月7日:日比谷線ホームで発車メロディの使用を開始。
駅構造
日比谷線の築地側と、京葉線の東京側で両路線のホームが交差している。
東京メトロ
島式ホーム1面2線を有する地下駅で、新大橋通りの真下に位置する。
茅場町寄りにY字型の引き上げ線があり、夜間留置で使用される。留置される車両は平日・土休日共に中目黒から夜に回送され、翌朝の始発の中目黒行きで出庫する。この引き上げ線は日比谷線の計画当初、東急東横線方面からの輸送需要が多いと予想され、中目黒駅から都心部を超えた当駅で多数の列車が折り返すことを想定したものである。しかし、実際には予想は大きく外れ、東武伊勢崎線方面からの輸送需要が圧倒的に多く、本来の中目黒方面からの折り返しには使用されなかった。
コンコースは南北に分かれ、改札外では行き来できず、京葉線との連絡通路(階段のみ)は築地寄り改札にのみ接続している。エスカレーターは改札内にあり、茅場町寄り改札とホームを連絡している。エレベーターは改札外にあり、A2・A3出入口と築地寄り改札を連絡している。このほか、ホームと築地寄り改札を結ぶ階段には車椅子用の階段昇降機が設置されている。
のりば
発車メロディ
2020年(令和2年)2月7日より、スイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用している。
曲は1番線が「黄金虫のワルツ」(塩塚博作曲)、2番線が「煌めき」(大和優子作曲)である。
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する地下駅で、鍛冶橋通りの真下に位置する。ホームは日比谷線よりも深い位置にある。改札は1か所で、ホームを連絡するエスカレーターとエレベーターが設置されている。JR管轄の出入口はB1 - B4の4か所で、このうちB2出入口にエレベーターが併設されている。
JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している東京駅管理の業務委託駅。多機能券売機と指定席券売機が設置されている。
現在は、特急列車を除く全ての定期営業列車(快速・各駅停車)が停車する。開業当初は土曜・休日ダイヤにおいて快速(「マリンドリーム」「むさしのドリーム」)は当駅を通過していたが、2002年(平成14年)12月1日から平日ダイヤと同様に停車するようになった。
のりば
利用状況
東京メトロ
2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は98,923人である。東京メトロ全130駅の中では、後楽園駅に次いで第31位。
開業後以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員(1962年 - 2000年)
1日平均乗車人員・乗降人員(2001年以降)
- 備考
JR東日本
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は31,071人である。
開業後以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
駅周辺はオフィス街の一角であり、夜間は閑散とする。最も東側にあるB4出入口は亀島川に面している。
バス路線
亀島橋(A5出入口北側)
- 東京都交通局(都営バス)
- 東15:東京駅八重洲口行 / 深川車庫前行
- 東16:東京ビッグサイト行・深川車庫前行・有明一丁目行・住友ツインビル前行 / 東京駅八重洲口行
八丁堀駅(A3出入口南側)
- 日立自動車交通
- 江戸バス(中央区コミュニティバス)北循環:中央区役所行
桜橋(A3出入口西側)
- 東京都交通局(都営バス)
- 錦11:築地駅前行 / 亀戸駅前行・錦糸町駅前行
その他
2021年(令和3年)6月に、東京メトロの当駅の多機能トイレ内にてくも膜下出血を発症した男性が、転倒から約7時間発見されずに死亡した事故があった。トイレ内の非常ボタンはブレーカーが切れて電源が入っておらず、30分以上の在室を検知すると自動で駅事務室に通報する装置はケーブルが敷設されていなかった。2022年(令和4年)6月に、東京メトロはこの事故を受けて定期検査の実施などの再発防止策を公表した。2023年(令和5年)9月、男性の遺族側は設備点検を怠った東京メトロの過失と死亡に因果関係があったと主張し、損害賠償を求めて東京メトロを提訴したが、東京メトロ側は争う姿勢を表明している。
隣の駅
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 日比谷線
- 築地駅 (H 11) - 八丁堀駅 (H 12) - 茅場町駅 (H 13)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 京葉線
- ■快速
- 東京駅 (JE 01) - 八丁堀駅 (JE 02) - 新木場駅 (JE 05)
- ■各駅停車(武蔵野線直通含む)
- 東京駅 (JE 01) - 八丁堀駅 (JE 02) - 越中島駅 (JE 03)
- ■快速
脚注
記事本文
注釈
出典
報道発表資料
新聞記事
利用状況
- 東京メトロ
- JR東日本
- 関東交通広告協議会
- 東京都統計年鑑
- 中央区ポケット案内
参考文献
- 『東京地下鉄道日比谷線建設史』帝都高速度交通営団、1969年1月31日。https://metroarchive.jp/content/ebook_hibiya.html/。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報(八丁堀駅):JR東日本
- 八丁堀駅/H12 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ




