貞宗寺(ていそうじ)は、神奈川県鎌倉市植木にある浄土宗の寺院。山号は玉縄山玉縄山珠光院貞宗寺と称す。本尊は阿弥陀三尊。開基は貞宗院(西郷局の母、徳川秀忠の祖母)。開山は大長寺住職暁誉源栄。境内は梅の名所として知られる。

歴史

貞宗寺は、貞宗院が晩年を過ごした屋敷の跡地に建てられた寺である。慶長14年(1609年)に没した貞宗院の遺言によって慶長16年(1611年)に創建された。

はじめは大長寺の末寺だったが一時衰退。その後再興され、寛文12年(1672年)に徳川家綱より鎌倉郡高谷内に寺領10石の寄進を受け、芝増上寺の末寺となった。

境内にあった寺子屋は明治6年(1873年)5月の学制発布にともない「玉縄学校」(後の鎌倉市立玉縄小学校)と呼ばれる小学校となった。

関東大震災によって山門・土蔵・庫裏・本堂などが倒壊してしまい、大震災以前の建物は長屋門のみとなっている(後年本堂は再建された)。

伽藍

  • 本堂
    関東大震災によって倒壊するも再建される。本尊の阿弥陀三尊や法然上人像、徳川将軍歴代の位牌・貞宗院木像などが安置されている。
  • 長屋門
  • 貞宗院御廟
    貞宗院を祀った木造の廟。廟内には貞宗院の墓と伝わる宝篋印塔が建つ。

文化財

  • 徳川家歴代将軍の位牌
  • 西郷局が寄進した蒔絵の食器群。徳川氏の家紋である「三つ葉葵」が入る。
  • 大日本校訂大蔵経 (明治12年に日本で初めて活字化された大蔵経)

交通

神奈川県道302号小袋谷藤沢線付近

参考文献

  • 『鎌倉の寺 小事典』かまくら春秋社

KAMAKURA寺さんぽシリーズ 大船の「貞宗寺」 神奈川・東京多摩のご近所情報 レアリア

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