保全対策依存(ほぜんたいさくいそん、Conservation Dependent、LR/cd)とは、かつてIUCNのレッドリストにおいて設けられていた保全状況のカテゴリー。ある生物種(あるいは亜種以下の分類群)が、保護対策や保全の努力がなされなければ、絶滅が危惧される種になると判断された場合、このカテゴリーに分類された。2001年のIUCNレッドリスト(Ver. 3.1)以降、このカテゴリは廃止された。

概要

このカテゴリーは1994年のIUCNレッドリスト(Ver. 2.3)において使用されたが、2001年(Ver. 3.1)以降は使用されていない。しかし2001年以降のレッドリストでも、それ以前に評価された種が再評価されていない場合、保全対策依存のカテゴリーに入れられたままとなっている。

2017年時点でIUCNのレッドリストに残っている保全対策依存とされた分類群は238(動物29、植物209)ある。これらの分類群については、2001年以降のレッドリストでは準絶滅危惧として扱われているが、保全状況の再評価がなされていない場合、依然として保全対策依存として記録されている。

IUCN以外のレッドリストにおける保全対策依存

オーストラリアの環境保護と生物多様性保全法 (EPBC Act 1999) によって作成されたレッドリストでも、保全対策依存のカテゴリーが使用されている。2011年現在、オレンジラフィーなど動物4種のみが保全対策依存とされている。なお植物は1種もこのカテゴリーに入れられていない。

脚注


予防保全について知っておくべきこと(事後保全や予知保全との違い) IBM ソリューション ブログ

予防保全 LeanManufacturingJapan

予防保全とは? メリット・デメリット、予知保全との違いを徹底解説 金沢機工株式会社

保全地域の維持管理・貴重な動植物の保全 東京都環境公社

【オンライン】保全戦略の高度化の進め方と適用例の紹介 設備リスクに基づく保全計画の適正化|ビジネス+IT