廾部(きょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では55番目に置かれる(3画の26番目)。
概要
「廾」の字は両手で捧げ持つの意。また「拱」に通じて、こまぬくの意を表す。
偏旁の意符としては両手で持つこと、捧げることを示す。なおこの偏旁の変形である「一」の下に「八」の字形は八部に分類されている。
廾部はこのような意符を構成要素とする漢字および「廾」の形を筆画に持つ漢字を分類している。
部首の通称
- 日本:きょう、こまぬき(「拱(こまぬく・こまねく)」から)、にじゅうあし(20を意味する「卄」に似ることから。ただし「卄」と「廾」は別の字である)
- 中国:弄字底
- 韓国:스물입부(seumul ip bu、20の卄の部)
- 英米:Radical two hands
部首字
廾 - 拱に通じる
- 広韻 - 居悚切、腫韻
- 詩韻 - 腫韻、上声
- 三十六字母 - 見母
- 日本語 - 音:キョウ(漢音)
- 中国語 - ピンイン:gǒng 注音:ㄍㄨㄥˇ ウェード式:kung 3
- 朝鮮語 - 訓音:들(teul、もつ)손맞잡을(son matjabeul、手を組む) 공(gong)
例字
- 廾・弁・弄・弊




