2017年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、フランス西部自動車クラブ (ACO) の統括するヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(European Le Mans Series season, ELMS ル・マン・シリーズとして知られる)の14年目のシーズン。4月15日にFIA 世界耐久選手権と共催されているシルバーストンで開幕し、10月22日のアルガルヴェまで全6戦でタイトルが争われた。
レギュレーション
2017年のシーズンでは、LMP2クラスにおいて新しい車両規格の導入が図られている。各チームはシャーシのコンストラクターを以下の4つより選択できる。ダラーラ製、オンローク・オートモーティヴ(リジェ)製、オレカ製、ライリー・テクノロジーズとマルチマティックとの共同開発製。ギブソン・テクノロジーはLMP2クラスで唯一のエンジンサプライヤーとなり、その4.2リッター自然吸気V8エンジンは、約600hpの出力を発揮する。コスワース・エレクトロニクスもまた、独占的な電子制御システムのサプライヤーとなっている。
新しいレギュレーションの目的は、LMP2カーの開発費のコストを削減させ、更にそのコスト削減方針が安定することを保証することで、LMP2のカテゴリーの長期的な成功を目指すものである。
カレンダー
2017年シーズンの暫定カレンダーは2016年9月23日に発表された。カレンダーではシリーズは全6戦を予定するとし、2016年に開催された4つのサーキットに加え、2008年以来の開催となるモンツァと2010年以来の開催となるアルガルヴェが含まれていた。5年連続でシルバーストンが本シリーズの開幕戦に選ばれ、FIA 世界耐久選手権と併催されることとなる。一方、他のラウンドではフォーミュラ・ルノー2.0とコラボレーションされることになった。
エントリーリスト
2017年のエントリーリストは2月2日に発表された。
LMP2
2017年シーズンの新しいLMP2レギュレーションによって、全車がギブソン製4.2リッターV8のGK428エンジンの使用を義務付けられている。
LMP3
全車がニッサン製5.0リッターV8のVK50VEエンジンとミシュランタイヤの使用を義務付けられている。
LMGTE
全車がダンロップのタイヤを使用した。
レース結果
太字は、各ラウンドでの総合優勝者を示す。
(天変地異などの)不可抗力が生じた場合はオフィシャルの裁量によるが、基本的にはチェッカーフラッグが提示された時にレースカーはサーキットのフィニシュラインを通過しなければならず、かつ総合優勝者のレースカーの走行距離の70%(公式の周回数は実際の周回数に最も近い整数から小数点以下を切り捨てたもの)以上を周回していなければならない。
ランキング
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脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト




